デジタル歯科とは
デジタル歯科(デジタルデンティストリー)とは、デジタル機器を活用し、従来行ってきた歯の治療をより快適に、精確に、効率的に行う治療です。
たとえば歯の型取りに関しては、従来はドロッとした粘土のような材料をお口の中に入れ固まるまで待つ、という方法でしたが、口腔内スキャナーという小型のカメラのような機器を用いることで、口の中を撮影し3D画像を作成することで、歯の型取りの代わりとしてのデータを得ることができます。従来の材料より迅速に情報が得られ、かつ嘔吐反射も起きづらく、不快感も少ないと言われています。
また3Dプリンターを用いることで、口腔内スキャナーで得られたデータを基に、歯の模型やいろいろな装置を作製することが可能となっています。
当院ではそれらの機器、技術を矯正治療、インプラント治療、歯のかぶせ物や詰め物の作製など様々なことに使用し、患者さまの負担の軽減や、治療の精度、スピードの向上を目指しております。
よくあるご質問
口腔内スキャナーとはどのようなものですか?
電動歯ブラシより一回り程度大きい、お口の中(歯や粘膜など)の状態を記録できるカメラです。
撮影したデータは3D画像として立体的に構築され、患者さま自身にお口の状況を確認していただくことや、被せもの、詰めもの、矯正装置の作製などに活用されます。
口腔内スキャナーでの型取りは、どのようなものですか?
従来の型取り(歯や粘膜の形態をコピーする方法)は、アルジネートやシリコンという粘土のような材料をお口の中に入れ、3~5分程度、動かずに待っていただく方法でした。
口腔内スキャナーはカメラによる撮影なので、スキャナーの先端をお口の中に入れ、撮影したい部位を連続して撮影していきます。従来の型取りに比べて時間はかなり短くなりますし、撮影中もスキャナーをお口の外に出せば休憩できますので、患者さまへの負担は格段に減ります。従来の型取りでは気持ち悪くなること(嘔吐反射)も、軽減されると言われています。
また型取りした内容をその場で確認できるため、エラーが少ないとも言われています。
健康保険は適用されますか?
されます。
ただし2024年8月時点では一部の詰めものを作製するための型取りのみが適用となっております。
安全性は問題ありませんか?
レントゲンやCTと違い、放射線を使用しないので被曝の心配はありません。
3Dプリンターとはどのようなものですか?
口腔内スキャナーや歯科用CTから得られたデータを基に、レジンと呼ばれるプラスチックで歯の模型やインプラントを精確に埋入するための装置、矯正治療に用いるための模型などを作製できる機器です。